テーマ:読書

読んでないのに好きな話「聖母と軽業師(聖母の軽業師)」

多分20年以上昔の話だ。NAVIの編集長だった鈴木正文さんが、コラムでアナトール・フランスの「聖母と軽業師」を紹介していた。 ルイ王朝の時代、素朴で貧しい軽業師のバルナベは、ふと出会った修道士に勧められて、自らも修道士になる。修道院にはさまざまな修道士が居て、彼等は自分たちの能力を活かしてマリア様への信仰を形にしていた。マリア様の絵を…
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今日は何記念日?

「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日 と俵万智さんが歌ったサラダ記念日である。短歌集がベストセラーになるなんてなぁ。好きな歌を今でもいくつか覚えているが(ちなみに筒井康隆のパロディ「カラダ記念日」も快作。すげえわ)、シンプルで好きなのは 「寒いね」と話しかければ「寒いね」と 答える人のいるあたたかさ ですね。…
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鍵の掛かった男

アニメ「サザエさん」の近代化はどこまで進めるべきか、というのは考えだすとなかなか難しい問題である。スマホやタブレットを持ち出して来たらあの世界観はすっかり崩れてしまうだろうが、かといってあのままだと単なるノスタルジーになり、視聴者のリアルな共感からどんどん遠ざかることになる。なにしろジーコジーコの黒電話も公衆電話も使えない世代がどんどん…
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バーグ戸部店と浜志まんと暗闇坂

NAVI Carsで自動車評論家の渡辺さんが紹介していたカレーを食べに、奥さんと一緒に横浜戸部にあるカレー店バーグへ。昼前に行ったのに5分ほど待たされる賑わい。 僕はスタミナカレー生卵乗せ辛さ5倍(通は「生5倍」とオーダーするらしい)、奥さんはスタミナカレーに目玉焼き乗せ。 待つこと3分、出てきました! くーっ、適度にスパイシー…
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「村上海賊の娘」のキャスト遊び

子供の頃の刷り込みなのかもしれないが、夏になると長編読みが捗る。 加賀乙彦の「宣告」も、二階堂黎人の「人狼城の恐怖」も夢枕獏の「神々の山嶺」もぜーんぶ夏に読んでる気がする。 今年は和田竜の「村上海賊の娘」。 織田信長と大坂本願寺の戦い〜木津川合戦を題材にした歴史小説。あの和田竜がつまらんものを書く訳がないが、まぁこれも面白い(ここは作品…
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阿刀田高「源氏物語を知っていますか」

小学校高学年時の先生の雑談か、中学に上がって古文の授業を受け始めた頃枕草子との対比で先生が語ったのか、今となっては定かではないのだが、平安時代に大ベストセラーとなった「源氏物語」なる世界最古の長編小説がある、と聞いたときに、うーむ、読みたい!と思ったのである。何しろ「世界最古」「大ベストセラー」である。 が、少年というのは色々思い立つが…
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意図的に古典を読んでるわけではないけど

基本、フラフラ生きているので、世間一般がどうあろうがオレは動じない!ことはない。なので、電車の中ではスマホを弄って過ごすことが多い。となると、時間は有限だからそれまで電車でしていたこと、主に読書の時間が減る。そしてよろしくないことにスマホで短文ばかり読んでいるとキチッとした長い小説を読む体力みたいなものも落ちる。駄目押しに加齢も加わりま…
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島田荘司「アルカトラズ幻想」

一読して浮かんだ言葉は 「手に入れた自由の正しい使い方」でした。 文章の熟れ具合とかはひとまず置いといて、こんな感じのお話を新人やキャリアが浅い作家が着想して書いたとしたら編集はどんな顔するか?果たして出版してもらえるか、出版されたとして読者はどう感じるか。 「なんじゃこりゃ」となる気がする。 まあ、ハチャメチャでひどくとっちらかったト…
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高野和明「ジェノサイド」

映画も大好きだけど、こういう本読むとやっぱり活字はすげぇなと改めて思う。 ハリウッドもかくや、というワールドワイドな冒険譚。アフリカ、ワシントン、日本と目まぐるしく変わる舞台、アフリカ戦争、新薬開発、超人類、アメリカ大統領という存在、そして人類が繰り返してきたジェノサイド、もろもろ混ぜた怒涛のエンターテインメント。なんか面白いお話無い?…
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なぜ市川猿之助が亜愛一郎なんだ?

たった今奥さんから教えてもらったが、今晩9時から、故泡坂妻夫の超絶傑作、名探偵愛一郎が実写ドラマ化されて放送するらしい。しかも演じるのは市川猿之助だって。原作をこよなく愛するものとしてはハテナマークが一億ぐらい浮かんでくるキャスティング。どこをどう解釈したらそうなる?だいたい今のダメテレビが亜愛一郎の面白さを表現できるとは到底思えないん…
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佐藤正午「アンダーリポート」

さっき、HDに録ったリーガルハイを見ていたら、佐藤隆太が出ていた。 彼を見ていると、佐藤正午さんを思い出す。昔使われていた著者近影の雰囲気が、なんとなく、似ているのだ。もっとも、「正午」は「隆太」が演じる元気印と正反対の、優柔不断で優しくて涼しげな男が主人公の小説を書く作家ではあるのだが。 検察事務次官の主人公は15年前に近所で起き…
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井上夢人「the TEAM」

悩める人から高額で相談を受け、その悩みを「霊視」で解決する霊能者のおばさん。だが、実はその背後にはクライアントの相談ごとの事実関係を徹底的に洗い出す調査チームがいて、託宣はその調査結果を伝えてる、という連作短編。 霊能者と調査チーム(トータル4人)キャラが立っていて、1つ1つのエピソードの長さも適切。民放あたりがドラマ化に飛びついても…
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ヴィレッジヴァンガードナイス!

久しぶりに岩明均の超傑作「寄生獣」を読みたくなった。あれだけの傑作だからブックオフ行けば全巻揃って売ってるだろ、と行った一軒目では、なんとあるのは一冊のみ。ええい、2軒目!お、完全版が全8巻揃って、、無い!なぜに2巻だけ歯抜けなんだ? でも、読みたいよなー、もう2巻だけ新品でもいいから買っちゃおうかな、っていってもいくら傑作とはいえもう…
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島田荘司「写楽 閉じた国の幻」

 宮崎駿作品もそうなのだけど、すごい才能を持った人が年取って自分のやりたいことを形にすると、だいたいイビツなものになるのだなぁ、と常々思っている。  年寄りのワガママということもできるし、端正な初期作品を知る者としては戸惑ったりもするが、ここはそのイビツさを楽しむのがファンとしては正しい姿勢かなぁと思う。実際、すごい小説だし。まとまり…
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和田竜「のぼうの城」

歴史小説はあんまり読まないジャンルだけど、これはなんか面白そうだったので読んでみた。そしたら面白かったんですねぇ。今のところ今年のベスト。 石田三成率いる豊臣軍と、城に籠城する忍城方軍勢の戦いの記。忍城の城代のぼう様のデクノボウっぷり、家臣の個性、石田三成はじめとする敵方武将の描きわけも素晴らしく、同時進行する局地戦の生き生きとした描写…
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スズキさん、サヨナラ、NAVIさん、久しぶり。

NAVIが休刊になってから、ENGINEを買っていたのだが、スズキ編集長が辞めたら買う気が失せた。 ゴルフの球聖ボビージョーンズが引退した時、新聞は「ボビー無きゴルフ界はパリの無いフランスのようなものだ」と書いたそうだが、大袈裟に言えばそんな感じ。 「スズキさんの生活と意見」はスズキさんがENGINEの編集長時代に書いた巻頭コラムをまと…
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阿佐田哲也「無芸大食大睡眠」

この人もとっくに死んじゃってるけど、景山民夫さんのエッセイで、阿佐田哲也さんほどみんなに好かれた人は知らないし、これからも出てこないって書かれていた。 今回、阿佐田さんのエッセイ読んで、なんか、分かる気がした。 人柄なんだろうな、交友関係のまぁ広いこと広いこと。ほんとにみんな阿佐田さんと遊びたかったんだなぁ。 無芸なんてとんでもない。居…
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「グラゼニ」面白い

伊集院さんがテレビで面白い、と褒めてたので「グラゼニ」、読んでます。大人目線のストーリーが、いやぁ、抜群に面白い。プロ野球が10倍面白く観戦できます。 僕が家にいる時はどうせお付き合いでプロ野球観るんだから、読みなよ、と奥さんに勧めたのだが、絵がお好みに合わないらしく読んでもらえませんでしたf^_^;)。
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エラリークイーン「ローマ帽子の謎」

クイーンの処女作にして国名シリーズの第一作。 ローマ劇場の新劇公演中の観客席で弁護士が毒殺された。現場から被害者のシルクハットが消え去っているが、封鎖された劇場から余計な帽子を外に持ち出した者は誰もいない。帽子は何故、どこに消えた?そして誰が彼を殺したのか? 仲良くて微笑ましいクイーン親子の活躍を楽しんで、さあ、読者への挑戦。 なんだか…
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「奇面館の殺人」綾辻行人

有栖川さんも新しいシリーズ立ち上げたりしている昨今、いよいよ館シリーズも9作目。キャリア20年あるいはアラフィフは本格ミステリ作家にとってターニングポイントなのかしら。 ともあれ、ここんとこ変化球が続いた館シリーズだけど、あたかも水車館の頃に戻ったかのようなど直球である。 とある館に集められた客と館の主人全員がフルフェイスの仮面を被って…
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「武士道エイティーン」誉田哲也

シックスティーンから始まった武士道シリーズの今のところの完結編。 抜群ですなぁ誉田さん。警察小説よりこっちのほうが向いてるんじゃないの? なんて失礼な感想持ってしまうほどの出来。伏線回収のサブキャラのエピソードもいい感じ。 残念だったのは、香織と早苗の対決が・・・ ってところぐらい。 それにしても香織の「いただきで待つ」は男前な名台詞で…
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「殺人鬼フジコの衝動 」 真梨 幸子

読みだめた本の感想。 今日、朝の電車の中で読んでる人がいた。爽やかな朝が台なしじゃないかい? 雪だるま式に不幸を抱え込むフジコがひたすら壊れて人を殺していく話。もちろん現代小説はそれだけじゃ終われないから、作者渾身の?技もこめられているけど、まぁ、どっちにせよ悪趣味。学生時代の思い出なんて、適当に改竄して楽しかったことだけ反芻したいのに…
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読んだ本の感想をまとめて

最近のハマリは内田樹先生。昔「下流志向」を読んでいたく感動したのだが、 久しぶりに頭のよい人の思考に触れたくて 「「おじさん」的思考」を購入。僕もりっぱなおじさんだし。 と、やっぱりこれが面白いんだな。今の日本に僕がなんとなく感じている気持ち悪い ところに対して腑に落ちまくる説がそりゃあもうたくさん。で、 「疲れすぎて眠れぬ夜…
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いろいろ読んだ本

「阪急電車」有川浩 元阪急電車ユーザの僕としてはなんとも懐かしい匂いがする、気持ちのよい小説でした。 「火村英生に捧げる犯罪」「壁抜け男の謎」有栖川有栖 立て続けに出た2冊の有栖川短編集。端正でした。「壁抜け男の謎」の一編「恋人」が秀逸。なんていうか、美しくて、エロい!僕にはああいう経験はないが、なんかまかり間違えば似たよう…
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八日目の蝉

僕はあまりベストセラーとか話題の新作を読まない人だが、奥さんはそのへんわけ隔てなく読むタイプ。去年読んだ「東京島」や「悪人」もそうだけど、今回は角田光代の「八日目の蝉」を借りました。  赤子攫いと、攫われた赤子の成長後の物語。ううむ、出てくる男のまぁ、だらしないことよ。不甲斐なくて申し訳ない。それに対して、攫う希和子も、その周りも…
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古典も読んでみよう エラリー クイーン「オランダ靴の謎」

2011年の現在において、島田荘司の「占星術殺人事件」有栖川有栖の「双頭の悪魔」なんてのはもう、準古典なんだろうなあ。そんな古典ではなく、こちらはほんとうの古典。エラリークイーンは、「エジプト十字架の謎」「Yの悲劇」「Xの悲劇」しか読んだことが無い!ううむ、不勉強甚だしいぞ。  さて、「オランダ靴の謎」は犯人当て本格推理小説の最高峰と…
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有栖川有栖「女王国の城」

 ええ、待ちましたよ15年。昔だったら殺人の時効が成立する期間だな。  このシリーズを初めて読んだ時は、作中の名探偵江神さんより年下だったのに今じゃとっくに追い越してるんだから、まったくもって時間というのは残酷である。  今回はUFOを信じる新興宗教団体<人類協会>が事件の舞台。<人類協会>に向かった痕跡を残して姿を消した江神を案じ…
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誉田哲也「武士道セブンティーン」

 病んでる系が2冊続いたので、いやー、心洗われるわ。まじで。 前作「武士道シックスティーン」が面白かったので(うちの奥さんはイマイチと言っていた。夫婦でも好みは違うのね)、続編の文庫落ちを待ってました。  前作最後で甲本早苗が福岡に引越しすることになり、磯山香織は横浜、早苗は福岡でそれぞれの剣道をがんばる。香織は2年生となり、真ん中…
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歌野晶午「密室殺人ゲーム王手飛車取り」

 推理小説というジャンルの特殊性はそのゲーム性にあると思っている。本来悲劇的なものである人の死を、論理やら稚気やらの方向にずらして遊んでるんだから当然ですね。もちろん社会派とか歴史ミステリーなんかはそれだけじゃないけど。  さて、そのゲーム性を突き詰めていくと、「小説」に伴う人間臭いところ、推理小説では犯行の動機や登場人物の激しい喜怒…
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道尾秀介「向日葵の咲かない夏」

 泣く子も黙る新直木賞作家。この本、市橋容疑者が捕まった時に持ってたとか持ってなかったとか(どっちなんだ)。  主人公ミチオが学校を休んだ同級生S君の家に行くと、S君が首を吊って死んでいる。ミチオは学校にしらせ、警察が駆けつけるとS君の死体は消えている。やがてS君はあるものに姿を変えてミチオの前にあらわれ、自分は自殺ではなくとある人に…
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