それでもボクはやってない

 周防正行監督11年ぶりの新作。大島監督みたいに「映画を撮らない映画監督」になってしまうかと心配したけど、ようやくの新作公開。早速初日に行ってきた。

 ある日満員電車の中で痴漢と間違われた男が自らの冤罪を晴らすために裁判を起こす、という裁判モノ。偶然だが、最近裁判傍聴モノの本を読んだりして、裁判づいている(書感は後日)。
 捕まって、母親が弁護士やとって、関係者が法廷で証言して、最後に判決が出る。それを淡々と、でもとても丁寧に描写することによって、2時間20分、ひきこまれっぱなし。
 人によってはノンフィクションとさえ感じてしまうほど、役者さんの演技がたくみで素晴らしいが(特に主人公の加瀬さんと、最初の裁判官役の正名僕蔵さん、サイコー。小日向さん、すごい嫌な奴!!)、やっぱり脚本がすごいなあ、と。裁判に詳しくない主人公の友人に弁護士が説明することで、裁判の仕組みなどを観客に知らせる、というのは映画の常套手段だが、それがわざとらしくないところなど、さすがである。あと、こんなシリアスな話なのにちゃんと笑いを盛り込むところも感心した。やっぱり人間、ユーモアですよ。
いままでの周防作品とは違うけど、こんな引き出しもあったんだ!とびっくりした傑作。満員電車で通勤している人、必見でしょう。

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